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ニュース

【阪神JF】ダノンファンタジーが豪快な差し切り勝ちで2歳女王へ

2018/12/09

 12月9日の阪神11Rで行われた第70回阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳オープン、牝馬、GI、芝・外1600メートル、馬齢、18頭立て、1着賞金=6500万円)は、クリスチャン・デムーロ騎手騎乗の1番人気ダノンファンタジー(栗東・中内田充正厩舎)が快勝。未勝利戦から3連勝で2歳女王に輝いた。タイムは1分34秒1(良)。  ダノンファンタジーは後方3番手を追走。直線で外から豪快に脚を伸ばし、差し切り勝ちを決めた。出遅れて後方2番手でレースを進めたクロノジェネシス(2番人気)は、直線で大外から勝ち馬とともに伸びてきたが、1/2馬身及ばなかった。道中は中団にいたビーチサンバ(4番人気)が、さらにクビ差の3着。3番人気シェーングランツは4着だった。  ダノンファンタジーは、父ディープインパクト、母ライフフォーセール、母の父ノットフォーセールという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(株)ダノックス。通算成績は4戦3勝。重賞は2018年ファンタジーS・GIIIに次いで2勝目。阪神JFは中内田充正調教師、クリスチャン・デムーロ騎手ともに初勝利。  ◆クリスチャン・デムーロ騎手「リラックスした状態でいいポジションをキープできました。最後にいい脚を使ってくれましたね。反応が早かったです。(来年の)桜花賞に出走すれば、すごくチャンスがあると思います」

【チャンピオン】3歳馬ルヴァンスレーヴが正攻法で砂の王者へ

2018/12/02

3歳馬ルヴァンスレーヴが正攻法で砂の王者へ  12月2日の中京11Rで行われた第19回チャンピオンズカップ(3歳以上オープン、GI、ダート1800メートル、定量、15頭立て、1着賞金=1億円)は、ミルコ・デムーロ騎手騎乗のルヴァンスレーヴ(牡3歳、美浦・萩原清厩舎)が好位抜け出しの正攻法の競馬で単勝1.9倍の人気に応え、ダート界の頂点に立った。3歳馬の優勝は前身のジャパンCダート時代の2001年クロフネ、05年カネヒキリ、06年アロンダイトに次ぐ4頭目で、タイムは1分50秒1(良)。  ルヴァンスレーヴは2番枠から2、3番手を追走。逃げたアンジュデジールを直線で力強くかわすと、後続に付け入る隙を与えることなくゴールに飛び込んだ。最後方から内を突いて一気に末脚を伸ばしたウェスタールンド(8番人気)が、2馬身1/2差の2着。6番手につけていたサンライズソア(3番人気)が、さらにクビ差の3着に入った。道中、中団にいた2番人気ケイティブレイブは11着。

【ジャパンC】3冠牝馬アーモンドアイがJRAレコードで完勝!

2018/11/25

 11月25日の東京11Rで行われた第38回ジャパンカップ(3歳以上オープン、GI、芝2400メートル、定量、14頭立て、1着賞金=3億円)は、年長馬と初対戦ながら単勝1.4倍と断然の人気を背負った今年の3冠牝馬アーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)が、クリストフ・ルメール騎手に導かれて正攻法の競馬で完勝した。3歳牝馬の優勝は2012年のジェンティルドンナ以来、6年ぶり史上2頭目。今年は5戦全勝で、今年度の年度代表馬争いで最有力候補に名乗りを上げた。タイム2分20秒6(良)は、アルカセットが2005年のジャパンCでマークした2分22秒1(良)を1秒5上回るJRAレコード。2着はキセキ(4番人気)、3着はスワーヴリチャード(2番人気)だった。  アーモンドアイは最内枠から五分のスタートを切って4番手へ。その後、3番手、2番手とポジションを上げていくと、逃げていた昨年の菊花賞馬キセキを直線で満を持してかわし、1馬身3/4差をつけてゴールを駆け抜けた。勝ち馬をマークするように内の4~5番手でレースを進めていた今年の大阪杯優勝馬スワーヴリチャードが、さらに3馬身1/2差の3着。  連覇がかかっていたシュヴァルグラン(5番人気)は4着、GI・2勝馬サトノダイヤモンドは(3番人気)は6着だった。  アーモンドアイは、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は7戦6勝。重賞は18年シンザン記念・GIII、桜花賞・GI、オークス・GI、秋華賞・GIに次いで5勝目。ジャパンCは、国枝栄調教師は初勝利。クリストフ・ルメール騎手は09年ウオッカに次いで2勝目。  ◆クリストフ・ルメール騎手「素晴らしい馬として、言葉が見つかりません。ペースが速かったけれど、リラックスして流れに乗って、直線でよく伸びてくれました。特別な馬ですね」

【マイルCS】秋のマイル王は3歳馬ステルヴィオ!

2018/11/18

【マイルCS】秋のマイル王は3歳馬ステルヴィオ! 11月18日の京都11Rで行われた第35回マイルチャンピオンシップ(3歳以上オープン、GI、芝・外1600メートル、定量、18頭立て、1着賞金=1億1000万円)は、ウィリアム・ビュイック騎手騎乗の5番人気ステルヴィオ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が直線インをこじ開けて伸びてGI初制覇。タイムは1分33秒3(良)。  先手を取ったのはアルアインとロジクライ。2頭が並んで逃げる形を、3コーナー手前からスッと動いてハナに立ったのがR.ムーア騎乗のアエロリット。直線は横一戦に広がった大激戦。内めをついて出たステルヴィオが、さらに最内から伸びてきたペルシアンナイトをアタマ差抑えて優勝。  ステルヴィオで叩き合いを制したウィリアム・ビュイック騎手はこれが日本でのGI初制覇。ゴドルフィンのイギリス&UAEでの主戦であるW.ビュイック騎手は、今年は日本を含めた7カ国でGI・9勝目。  アタマ差の2着に昨年の覇者ペルシアンナイト(3番人気)、2着馬からさらに1馬身1/4差遅れた3着には先行して内めを粘ったアルアイン(4番人気)。1番人気のC.ルメール騎乗モズアスコットは中団の後ろを追走して伸び切れず13着に敗れた。

リスグラシューが悲願G1初制覇/エリザベス女王杯

2018/11/11

ガッツポーズするリスグラシューの鞍上のジョアン・モレイラ騎手 <エリザベス女王杯>◇京都=11日◇G1◇芝2200メートル◇3歳上◇出走17頭 単勝3番人気のリスグラシュー(牝4、矢作)が悲願のG1タイトルを手にした。モレイラ騎手に導かれ、道中は中団に待機。4角で馬群を割るように外へ出ると、直線は逃げ粘るクロコスミアめがけて1頭だけ伸びた。ゴール前で首差とらえ、鞍上はステッキを持った右手でガッツポーズ。これまでG1で2着4回と泣いてきた素質馬が、ついに頂点をつかんだ。 モレイラ騎手は「間違いなくG1の能力のある馬。それを出せて良かった」と笑顔。自身はJRA・G1初勝利となり「特別な気持ち。ガッツポーズは許してください」とはにかんだ。 2着は9番人気クロコスミア。連覇を狙った1番人気モズカッチャンは3着に敗れた。 馬連(9)(12)は9800円、馬単(12)(9)は1万2450円、3連複(7)(9)(12)は8660円、3連単(12)(9)(7)は5万6370円。

福永祐一が教育「王道競馬」でV/JBCクラシック

2018/11/04

直線、力強く抜け出してJBCクラシックを制したケイティブレイブ <JBCクラシック>◇4日=京都◇統一G1◇ダート1900メートル◇3歳上◇出走16頭 「ダート競馬の祭典」JBC競走が初のJRA主催で行われた。メインのJBCクラシックは5歳馬ケイティブレイブ(牡、杉山)が制し、統一G1・3勝目を挙げた。福永祐一騎手(41)が教え込んできた「王道の競馬」で中団から差し切った。10RのJBCスプリントを制したC・ルメール騎手(39)のG1連勝を4で止めた。次戦は12月2日中京のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)で王座を狙う。 勇敢な勝負に出た。淀の西日を背に浴び、4コーナー入り口で早くも福永が動いた。黄金色に輝く栗毛のケイティブレイブが中団外から追い上げる。視線の先に逃げる1番人気サンライズソアとルメールがいた。「早めにつかまえにいった」。秋華賞から直前のJBCスプリントまでG1・4連勝中の名手を目がけ、ロングスパート。ラスト100メートルで目標をとらえ、王者にふさわしい競馬で押し切ると、右手を握りしめて喜びに浸った。 ようやくルメールを止めた。JBCスプリントは検量室で騎手仲間と観戦。どこからか「ルメール、半端ねえって」と声が聞こえた。「自分がなんとかストップしたい」と燃えていた。 「思ったよりペースが速くて置かれる形になったけど、あの形でも勝ってるのでまったく心配してなかった。特別な思いで接していた馬。達成感が大きい」 騎手としての哲学を注ぎ込んできた。逃げ一辺倒からの脱却をはかり「王道の競馬」を合言葉に厩舎とチーム一丸で取り組んできた。かつて、自身の“教育理念”を明かしたことがある。「逃げしかできない馬では可能性が狭まる」。その表れが新馬戦だ。過去1年間87鞍の騎乗でハナを切ったのは1度だけ。「逃げて勝つと相手が強くなってから教えなあかん」と説明する。昨年3月から手綱をとる相棒にも競馬を教え、才能を開花させた。家庭では2児のパパ。応援に来た妻子にも勇姿を見せた。 格別の勝利だ。開業3年目の杉山厩舎にとってはG1初制覇。今年3月に解散した目野厩舎から託された逸材をもう1段、高みへ導いた。杉山師は「引き継いだ時にすでにG1勝ち馬だったので重圧は感じてた。やってきたことを形にできてうれしい」。勇気ある脚質転換を実らせ、順調なら次戦はチャンピオンズCへ。鞍上は「先々はドバイも」と夢を語る。円熟の人馬は頂点への「王道」を駆け上がっていく

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